娘のほっぺを食べたい(不育症・流産・死産を経ての育児奮闘記)

30歳:人工授精で双子妊娠、19週破水、21週流産。 31歳:体外受精で妊娠、33週死産。33歳:不妊治療休止中に自然妊娠し、2018.4出産。現在35歳、第二子妊娠中。2020.4出産予定です。 これまでの不妊治療の記録と、その後の家族生活をゆるゆる綴ります。

不妊治療専門クリニックへ転院

転院を決めた私は、横浜市アモルクリニックを訪ねました。
理由は何より、家から近かったから。
当時新横浜に住んでいた私、クリニックまで徒歩7分
口コミ情報によると、「院長先生の口が悪くて怖いけど、腕はよい」というような評価。
むむ。
まぁ腕がよくてちゃんと治療してもらえるのなら口が多少悪かろうが問題ない、と割りきることにしました。

後になってから知ったのですが、このクリニック、森三中大島美幸さんも治療を受けたところだったようです。
受付に院長先生と大島さんのツーショット写真と著書が置いてありました。

といっても、ビルの7階の小さなワンフロアという佇まいで、いつ行っても待合室には患者さんが数人だけ(ときには誰もいない)、という閑散とした雰囲気。
これはやはり、先生のお人柄のせい…?(失礼)

事実、不妊治療中の友人も一度このクリニックを受診したとのこと、「年齢のせいだ、今さら遅い」というようなことをばっさり宣告されショックを受け、「あそこには二度と行かない」と言っていました。
友人は私より少し年上なのですが、私はギリギリ30歳で受診したので、なんとかセーフ?だったのか、特に何も言われず。

それでも、このアモルクリニックとはその後長いつき合いになるわけですが、その中で何度かキツい言葉を受け、涙が溢れそうになったこともありました。
周囲の看護師さんたちが優しくて、すかさずフォローしてくれるんですけどね。
さすが、心得てるなぁとよけい涙が出たり。
それにズルいんですよね。
院長先生、ときどきすごく優しくて、なんだか可愛くて憎めないのです。
もう70歳近い先生、畑で野菜を自家栽培していて、クリニックの入口で販売するその野菜たちを、私もよくいただいていました。(どれもひと袋100円でちょうど手頃なんです)
「野菜、すごく美味しかったです」と診療の合間に伝えると、嬉しげな自慢げなその表情がなんとも。

何より、神奈川県内の他の人気の不妊治療クリニックは数時間待ちもザラというところ、このクリニックときたらほとんど待ち時間無しです。
毎日注射しに通っていたときなんて、ドアを開けてすぐ受付に座って腕を出して、ブスッと打たれてお会計、という流れで、正味3分、なんてことも。
(ここのクリニック、注射は基本的に入口からすぐの、受付横カウンター(目の前に待合席)で受けます。
受付で肩をガバッと出したりするので、付き添いの旦那さんがぎょっとしてる場面もちょくちょく見ました(笑))
メンタルケアより時短、必要十分、な私には願ったり叶ったりなクリニックで、忙しい仕事の合間にも通うことができました。

時間の融通もきかせてもらえて、受診時間外の早朝、出勤前に注射だけサッと打ってもらえたりと、本当に助かりました。
朝早くから痛い筋肉注射を受け続けること自体、だいぶ気が滅入るものでしたが、それでも。

そんなアモルクリニックに通い始めて、まず感じたのは「後悔」。
これまでの一年を振り返り、もっとなぜ早くここに来なかったのかと、後悔の嵐でした。